メルカリで爆売れ出品写真のカラーチェッカーを使った撮影方法~現像編
撮影編の次は現像編です。
いよいよカラーチェッカーの写真が役に立つときが来ました。
カメラのカラーキャリブレーション
カメラキャリブレーションを取るためには最初にカメラで撮影したカラーチェッカーのRAWファイルからDNSファイルをLightroomで作成して、そのDNSファイルをX-ライト(エックスライト)社の専用ソフトにドラッグ&ドロップすることで作ることが出来ます。
できたプロファイルは、Lightroom、Photoshop のCamera Raw、Bridge のCamera Raw から使えるようになります。
DNGファイルの作成
カラーチェッカーを撮影したRAWファイルを指定して読み込みボタンをクリックします。
RAWファイルを読み込んだらメニューの”ファイル”から”書き出し”をクリックします。
“1個のファイルの書き出し”ダイアログボックスが開いたら、DNGファイルを書き出す場所を指定して、ファイル設定の画像形式で”Digital Negative (DNG)”を選択し”書き出し”ボタンをクリックします。
書き出しが終わったら、Lightroomを閉じます。
これでDNGファイルが作成できました。次は作ったDNGファイルを使用してプロファイルを作っていきます。
プロファイルの作成
X-ライト(エックスライト)社の専用ソフト ColorChecker passport が立ち上がったら、作成したDNGファイルをドラッグ&ドロップします。
自動でカラーチャートを認識するので、そのまま右下の”プロファイルの作成”ボタンをクリックします。
ファイル名を指定して保存します。
このとき、ファイルを保存する場所は変えないでください。変えてしまうとLightroomやCameraRAWがプロファイルを自動で読み込めなくなってしまいます。
プロファイルの保存が出来たら、LightroomやCameraRAW からプロファイルが読み込めるようになっているので、 ColorChecker passport は終了します。
現像手順
現像は、最初にLightroomでカラーキャリブレーションをとってから写真全体の見栄えを良くしてPhotoshopへデータを渡します。
次にPhotoshopではシャーペンフィルターを使わずに画像をシャープにしてから画格をwebページの横幅640pxに変換してjpeg ファイルとして保存して完成になります。
Adobe Lightroomでのカラーキャリブレーション
Adobe Lightroomを立ち上げて、左下の読み込みボタンをクリックします。
読み込む画像のRAWデータ(CR2)ファイルを指定して右下の”読み込み”ボタンをクリックします。
このとき、カラーチェックを撮影したデータも指定して読み込んでください。
指定したファイルを読み込んだら、全部のファイルを指定して右上にある”現像”ボタンをクリックします。
全部のファイルを指定するには、マウスの左ボタンを押したまま全部のファイルを囲むか、Shiftキーを押したまま最初のファイルと最後のファイルをクリックして指定します。
右のスクロールバーを下げて、カメラキャリブレーションの項目を展開し、ColorChecker passport で作成したプロファイルを指定します。
プロファイルを指定したら、キーボードの矢印キーでカラーチェッカーの画像を表示させます。
右のスクロールバーを一番上にスクロールさせて、スポイトのマークをクリックします。
そのままカラーチェッカーの上の段の右下にある白い四角をクリックしてホワイトバランスを標準化します。
これでニュートラルなカラーが設定できました。
画像のグレースケール幅の設定
画像の黒いところがつぶれたり、明るいところが白飛びしてディティールが失われないよう、暗い部分の下限と白い部分の上限を決めます。”Alt”キーを押しながら”白レベル”のスライダーをいっぱいに上げてください。
このとき、黒い部分が白飛びをしていないところを表しているので、クロームメッキの反射などディティールがなくても良い部分を残してほかは真っ黒になるまでスライダーをさげます。
ここで調整した値を越えなければ、白飛びしないので、画像全体を整えるときもこの値を超えないよう気をつけます。
今度は黒い部分を調整します。
“Alt”キーを押しながら”シャドウ”のスライダーを下まで下げてください。
ここで、白い部分は黒つぶれしていない領域なので、黒い部分でディテールが必要なところは白くなるまでそのままスライダーを上げていきます。
ここで調整した値を下回らなければ、黒つぶれしないので、画像全体を整えるときもこの値を下回らないよう気をつけます。
画像全体の調整
階調と外観のスライダーを動かして画像全体を整えます。
白レベルのスライダーは上で設定した値を超えないよう、シャドウのスライダーは上で設定した値を下回らないように設定してください。
画像の調整が出来ました。
Adobe photoshopへデータ転送する方法
メニューの”写真”から”他のツールで編集”を選択し、一番上の”Adobe Photoshop CC で編集”を選択してクリックします。
もしも”Adobe Photoshop CC xxxx で写真を編集”ダイヤログボックスが表示されたら、”Lightroom 調整でコピーを編集”を選択してOKをクリックしてください。
次にこのダイヤログボックスが表示されたら”Lightroom を使用して生成”をクリックします。
こうすることで、ここまでLightroomで設定した内容が反映されたtifファイルが生成されてRAWファイルと同じ場所へ保存され、それを自動でPhotoshopが開いて読み込みます。
シャーペンフィルターを使わないで画像をシャープにする方法
シャーペンフィルターは輪郭が不自然に成ってしまいがちなので今回は使用しないで別の方法を紹介します。
写真がシャープに撮れないのは実はCCDの前に設置されているローパスフィルターがあるためです。
ですがphotoshopではカットされた波長部分を擬似的に再生してシャープな画像を作ることができます。
Ctrl + j か、背景のレイヤーをドラッグしてレイヤーをコピーします
“ファイル”から”その他” ”ハイパス”を選択します。
ハイパスのダイヤログボックスが表示されたら、半径を0.3~0.6ぐらいに設定してOKをクリックします。
ハードライトを選択します。
Ctrl + Alt + Shift + e を押して表示されているレイヤーが集約されたレイヤーを作ります。
解像度をwebサイトの画格に縮小する方法
webページ用に横幅が640pxの画像に変換します。
Ctrl + Alt + i を押して”画像解像度”ダイヤログボックスを表示させます。
幅を640 pixelに設定して、OKをクリックしてください。
jpegファイルへの書き出し
Ctrl + Alt + Shift + s を押して”web用に保存”ダイヤログボックスを表示させます。
“4アップ”のタブを選択すると、元画像と3種類の圧縮ファイルが表示されるので、一番綺麗な右上の画像を選択して”保存”ボタンを押します。
ファイルの保存場所を指定してファイルを保存します。
おつかれさまでした。
これで出品用の画像が完成しました!
出品したい写真を同じように処理すると、きれいな出品写真が揃ってライバルに差をつけことができるでしょう!