お風呂上りにヘアードライヤーを使おうとしたら、電源コードの被覆がはがれて銅線がむき出しになっていました。
このまま電源コードがねじれてショートしたら発火するので、何とかしなければ!と修理してみました。
修理方法の選択
修理方法としては、
- 絶縁テープを巻く
- コードを交換する
があります。

コードをよく見てみると、銅線がむき出しになっているところの近くにいくつも亀裂が走っていてコードそのものが劣化しているようなので、思い切って交換することにしてみました。

コードの選択
元々のコードは、VFFと書いてあります。被覆が1枚しかないのですぐ中の銅線が露出してしまいます。

ホームセンターでは、洗濯機などの家電で使われている皮膜が2枚のVCT-FKというケーブルがVFFより安く、どちらも耐熱温度は60度なのでVCT-FKにしました。


はんだで接合した後に熱圧縮チューブでカバーするので、φ4mmのものも購入しました。
熱圧縮チューブとは、チューブ状になっていてドライヤーなどで熱を加えると収縮して接合部分にピッタリくっついて被覆になるチューブのことです。

修理開始
まずはドライバーでネジを緩めて蓋を外します。


蓋を開けて驚きました!なんと、メーカーなのに、半田で接続した部分に小さいテープが1周巻いてあるだけの粗雑な処理がしてありました。

この絶縁だと気休め程度なので、付け替えたらちゃんと熱圧縮チューブで被覆する必要があります。

さっそく買ってきたVCT-FKと交換しました。
接合のポイントは、両端ともにかぎ状にしてお互いを引っ掛けてからねじり、そのままはんだ付けすると引っ張っても取れなくなります。
熱圧縮チューブは接合する前にコードに通しておいて、接合が済んだら銅線がむき出しの接合部分をカバーするようにずらしてドライヤーなどで熱風を当てると収縮してピッタリときれいに仕上がります。

今回はドライヤーの修理なので、ヒートガン(550度ぐらいの熱風が出る工業用のドライヤー)で収縮させました。
テープで巻くよりきれいな仕上がりですね!

コードはこの場合は左側にはさめるところがあるので元のようにコードをはさめましたが、ネジ穴の右側で1回結び目を作ったほうがより安全です。

後は仮組みして動作確認が済んだら修理完了です!
